ジャボチカバの基礎知識
ジャボチカバというフルーツを知っている人は少ないと思います。ジャボチカバの実の最大の特徴は幹に直接実が生ることです。そのため、当然ながら花も幹に直接咲きます。非常に不思議な植物です。実はたくさんできます。まさに木にビッシリ実が生るといった感じです。
ジャボチカバはフトモモ科の常緑高木で、ジャボチカバという名称は、ブラジルの先住民族トゥピの言語で「亀のいる地」という意味からきていますが、別名が多く、ジャブチカバ、ジャボチカ、ブラジリアングレープツリー、グアペルーなどとも呼ばれています。
れっきとした果物として栽培されており、原産地はブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビアなどです。
成長が非常に遅いタイプで、樹高は品種によって異なりますが、野生だと約15mにもなります。前述の通り、白い花が幹に直接開花して結実します。そのため、キブドウ属の名称の由来にもなっています。
果実の大きさは直径3~4cm、1~4コの種子が入っています。果皮は濃紫色のやや厚い皮で、中の果肉は白色かピンク色をしています。生食で市場に出され、ブラジルでは市場で普通に売られていますが、果実は日持ちしないので、生食よりもゼリー、ジャム、ジュース、ワイン、リキュール等へ加工されることも盛んになっています。
熱帯で四季成りの性質を持っており、時期を選ばず収穫でき、植木鉢でも育てやすいので、熱帯地域の盆栽として広く使用されています。